はじめに 去る7月27日、イギリスの雇用審判所は、「生物学的性別が重要であると信じる女性の権利を擁護する」判決を公開した。刑事弁護法を専門とする弁護士にしてLGBアライアンス創設者のアリソン・ベイリー[black lesbianでもある]は、彼女の「ジェンダー・クリティカル[TERFの中立的な呼び名]」な信念に基づく差別を会社から受けたとの主張が認められ、£22,000[約360万円]を手にした。※TERFとはトランスジェンダー、特にトランス女性に対して排斥的な立場とみなされたフェミニストの事で、一般的に蔑称である。 またベイリーの次のような信念が、平等法で保護される哲学的信念であると認められた。 ・セックス[Sex・生物学的性別]は現実的で観察可能だ。ジェンダー[Gender]は主観的なアイデンティティであり、観察できず、客観的根拠がない ・「トランス女性は女性である」という一審被告であ