これまでの経過を見守ってきたが、女性向けの牛丼屋というコンセプトでできた店だっただけに、ターゲットとなっている都会の働く女性たちと、子連れという新たなターゲットの間に、やはり齟齬があるのだろうと思う。私自身子持ちではあるが、スープストックを選ぶときは、静かであることを割と評価することが多いので、両方の気持ちがわかる。 スウェーデンなどの子育てしやすい場所は、意外なくらいに子連れと子なしのエリアが分離されている。とくにレストランはよい席は子なしの人たちに、そして子持ちは思う存分騒いでもいい場所へと分離されていて、お互いにストレスがかからないようになっている。しかしこの方式も、駅地下の小さな店舗が多いスープストックには難しいだろう。 提供される離乳食の時期が、3か月と短いのが気になる。健康志向のキッズメニューも複数提示して充実させるなど、どちらの顧客も逃さないような戦略が必要かもしれない。