康太は昨日、天国に旅立ちました。 土曜日の落馬後からずっと意識のない状態で、何とか頑張ってほしいと願ってはいましたが、正直、いつ息を引き取ってもおかしくない状況でした。 そんななか、頑張って心臓を動かし続け、家族や友人たちが気持ちの整理をするため、そして、それぞれがお別れを言うための時間を作ってくれた康太。優しい康太らしい最期だったと思います。 明るくて、本当にいいヤツで、弟であると同時に大事な友達のような存在でした。もう笑って冗談を言い合えないこと、レースで競い合うことができないこと、とても寂しいです。 ですが、いつまでも悲しんでばかりはいられません。普段からよく話をしていたので、僕には康太の気持ちがよくわかります。 まだ35歳。これからも続くはずだった人生で、まだまだやりたいことがあったのは間違いないです。ただ、ここまでの人生にはまったく悔いがなかったと思いますし、大切な家族のために、
6日の阪神7R(4歳上1勝クラス)でスウィートスカーに騎乗した際に落馬、頭部と胸部を負傷した藤岡康太(35=フリー)について10日朝、兄の藤岡佑介騎手が栗東トレセンで現状を、以下のように説明した。 「たくさん心配されている方もいらっしゃると思うので現状をお伝えしておきたいと思います。落馬でご迷惑、心配をお掛けて申し訳ありませんということと、まだ意識が戻っていない状態で、本人の頑張りに期待するしかないというところで、僕ら家族も見守っている状態です。ファンの方もたくさん心配されている方がいらっしゃると思うので、何とか帰ってこられるように願ってあげてほしいと思います」とコメントした。 スポニチ
1月某日、美浦トレセンに大手牧場の重鎮の姿が。これはまたとない機会と思い、気になっていた質問をぶつけてみた。 「ウマ娘の影響力は、現場でも感じ取っていますか?」 いまさらながら、話題の『ウマ娘 プリティーダービー』について説明したい。公式サイトによると、“かつて名勝負、伝説のレース、偉大な記録を生んだ競走馬の名前と魂を受け継いだ『ウマ娘』たちが織りなすクロスメディアコンテンツ!”とのこと。世間ズレしてブームに乗り遅れた私は詳しく知らなかったのだが、熱心なユーザーである記者仲間に聞くと、実在する名馬を基にしたキャラクターを育成し、レースで活躍させるゲーム(21年にサービス開始)だそうだ。 ゲームに先駆けて漫画やアニメ化もされており、もともと競馬が好きだったファンにとどまらず、それまで競馬に興味のなかった人々もとりこにしている大人気コンテンツ、それが『ウマ娘』である。もちろんトレセン内でも話題
JRAは9月12日、2006年のオークスと秋華賞を制し、同年度のJRA最優秀3歳牝馬と最優秀父内国産馬を受賞したカワカミプリンセスが起立不能となり、11日に死んだことを発表した。20歳だった。現役引退後は、北海道新ひだか町の三石川上牧場で繁殖牝馬としてけい養され、繁殖牝馬から引退後も同牧場で余生を過ごしていた。 三石川上牧場の上山浩司代表は「最後まで元気で気丈な馬でした。また、現役引退後もファンの皆様からたくさんのプレゼントをいただくなど、とても人気のある馬でした。これまで応援どうもありがとうございました」とコメントした。 現役時代は栗東の西浦勝一厩舎に所属。2006年2月に新馬勝ちし、君子蘭賞、スイートピーSと3連勝で臨んだオークスを3番人気で勝って牝馬クラシックで重賞初制覇。続く秋華賞も制して、デビューから本田優現調教師の手綱で無傷5連勝で牝馬2冠に輝いた。その後は勝ち星に恵まれなかっ
昨年の菊花賞を制したアスクビクターモア(牡4=田村、父ディープインパクト)が放牧先で熱中症による多臓器不全で急死した。JRAが9日、発表した。8日付けで競走馬登録を抹消した。 一般的にサラブレッドは寒さに強く、暑さに弱い生き物とされている。今回は放牧先での悲劇でレースとは無関係だが、JRAは近年の猛暑を考慮し、手を打っている。 来年より、夏競馬における暑熱対策を強化すると発表済み。熱中症リスクが著しく高い時間帯でレースの休止時間を設ける。 具体的には1Rの発走時刻を繰り上げ(午前9時半頃)。午前中に前半5Rまで行い、正午前後から気温が最も上がる時間帯にレースを休止。午後3時頃に再開し、6R以降の後半レースを行う。メイン競走の時間帯は変えず、最終レースの発走は午後6時半頃を想定。人馬の安全確保を最優先に開催を進めていく。 実施予定は7〜8月。対象となる競馬場は検討中だが北海道(函館、札幌)は
「ダービーを見て、すごく怖かった」レース直後に急逝した悲しみを乗り越え、イグナイターでさきたま杯を勝つまで 先週31日、浦和・さきたま杯JpnIIをイグナイターが制しました。昨年の地方競馬の年度代表馬で、JRA馬と戦うダートグレード競走はこれが3勝目。しかしながら、新子雅司調教師は「今回は怖かった……」と胸の内を明かします。 そのきっかけは、日本ダービーのゴール直後、スキルヴィングが急性心不全で倒れたこと。8年前のJBCスプリントで同じ理由によって管理馬が倒れた悪夢と後悔が蘇ったといいます。大レースで勝つには究極の仕上げが時に求められます。 そこで生きる人たちの「ちょっと馬ニアックな世界」を覗いてみましょう。 好位から直線でグイッと伸びると、スマイルウィ(船橋)をクビ差交わしてさきたま杯を勝ったイグナイター。地方競馬の年度代表馬にあたるNARグランプリ年度代表馬に昨年選ばれた園田・姫路競馬
現役時代に重賞4勝を挙げて、名バイプレーヤーとして人気を集めたナイスネイチャが30日12時40分、北海道浦河町の渡辺牧場で死んだ。35歳だった。存命のJRA重賞勝ち馬としては最高齢だった。同日、認定NPO法人引退馬協会がホームページで発表した。 ナイスネイチャは父ナイスダンサー、母ウラカワミユキ、母の父ハビトニーの血統。通算成績は41戦7勝(重賞4勝)。90年に栗東・松永善晴厩舎からデビュー。3歳時に小倉記念、京都新聞杯、鳴尾記念と重賞を3勝。その後は有馬記念で3年連続で3着に敗れるなど惜敗が続いたが、6歳時の高松宮杯で17戦ぶりの勝利を挙げた。総獲得賞金は6億2358万5600円。 96年に現役引退後、97年からは種牡馬として日高スタリオンステーションで繋養され、代表産駒のセイントネイチャーはJRAで3勝を挙げた。また、99年にワイド馬券が発売開始となった際にはキャンペーンキャラクターに
日本生産馬アルバートドックが、「イタリアでリーディングサイアーを獲得」という喜ばしいニュースが入ってきた一方で、イタリア競馬の実態はとても苦しいそう。 ダービーがGIIに格付けされてしまったことにはじまり、賞金の支払い遅れなどの問題についてミルコ騎手は「心配になる」と話します。 日本競馬とイタリア競馬の違いや、イタリアで競馬が衰退してしまった理由についてミルコ騎手の見解を伺いました。 (取材・構成=森カオル) Q「2016年の小倉大賞典と七夕賞を勝ったアルバートドックが、2022年のイタリアのリーディングサイアーになったというニュースを見て、なんだかうれしくなりました。財政難が叫ばれて久しいイタリア競馬ですが、多少は盛り返しているのでしょうか? アルバートドックには、種牡馬としてもっともっと活躍してほしいです!」(雨のち晴れさん) ミルコ アルバートドックには乗ったことはないけど、何度も同
現地時間25日、アラブ首長国連邦ドバイのメイダン競馬場で行われたドバイシーマクラシック(4歳上・G1・芝2410m)は、先手を取ったC.ルメール騎手騎乗の1番人気イクイノックス(牡4、美浦・木村哲也厩舎)が、持ったまま後続を突き放し、2着の4番人気ウエストオーバー(牡4、英・R.ベケット厩舎)に3.1/2馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは2分25秒65(良、コースレコード)。 3着には8番人気ザグレイ(牡4、仏・Y.バルブロ厩舎)が入った。3番人気シャフリヤール(牡5、栗東・藤原英昭厩舎)は5着、5番人気ウインマリリン(牝6、美浦・手塚貴久厩舎)は6着だった。 勝ったイクイノックスは、父キタサンブラック、母シャトーブランシュ、その父キングヘイローという血統。従来のレコード2分26秒65を1秒も縮める圧巻の走りを披露し、天皇賞・秋、有馬記念に続くGI・3連勝を飾った。
現地時間25日、アラブ首長国連邦ドバイのメイダン競馬場で行われたドバイワールドC(4歳上・G1・ダ2000m)は、道中最後方からとなった川田将雅騎手騎乗の4番人気ウシュバテソーロ(牡6、美浦・高木登厩舎)が、直線で一気に前の各馬を差し切り、早めに先頭に立って粘った3番人気アルジールス(セ6、英・S&E.クリスフォード厩舎)に2.3/4馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは2分03秒25(良)。 3着には11番人気エンブレムロード(牡5、沙・A.アブドゥルワーヒド厩舎)が入った。なお、1番人気カントリーグラマー(牡6、米・B.バファート厩舎)は7着に終わった。 8番人気テーオーケインズ(牡6、栗東・高柳大輔厩舎)は4着、10番人気クラウンプライド(牡4、栗東・新谷功一厩舎)は5着、2番人気パンサラッサ(牡6、栗東・矢作芳人厩舎)は10着、5番人気ジオグリフ(牡4、美浦・木村哲也厩舎)は11着、9
JRAの厩務員、調教助手らが加盟する主要4労組(関東労・全馬労・関西労・美駒労)と日本調教師会は17日、都内で団体交渉を行い、労使間の話し合いは全馬労のみ妥結、その他3労組は決裂したものの、18、19日の競馬開催(中山・阪神・中京)は予定通り行われることが決まった。 労組側は人件費削減のため11年から施行されている賃金体系の廃止を求め、10日に日本調教師会とJRAに対して開催ストライキを通告。3労組と調教師会の主張は平行線のまま終わったが、調教師、組合非加入者、補充員らで今週の開催業務を行うという。 なお、JRAは厩舎従業員春闘による影響が予想されるため、18日の中山、阪神、中京競馬の金曜夜間発売および土曜早朝発売(金曜午後6時30分〜土曜午前9時)の取りやめを発表した。 提供:デイリースポーツ
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