世界的にも評価の高いアニメーション映画で知られる宮崎駿監督の5年ぶりの長編映画「風立ちぬ」が完成し、24日、東京都内で開かれた記者会見で、宮崎監督は「困難な時代でも力を尽くして生きる主人公を描きたかった」と新作に込めた思いを語りました。 記者会見は東京・小金井市で開かれ、宮崎駿監督のほか、映画の主題歌を歌っている松任谷由実さんらが出席しました。 最新作「風立ちぬ」は、旧日本軍の戦闘機「ゼロ戦」の設計にあたった故・堀越二郎さんをモデルに、震災や戦争など、困難な時代を懸命に生き抜いた男の姿を描いています。 会見の中で、宮崎監督は今回の映画で戦争のシーンをほぼ描いていないことについて、「戦争を教えようとか、歴史を伝えようという意識は捨てた」と話しました。 そのうえで、宮崎監督は「主人公の堀越二郎は体を壊すほどの思いで自分の飛行機を作った男だ。困難な時代でも、そのときそのときを力を尽くして生きるし