参院予算委員会の平成28年度第2次補正予算案について、自民党の愛知治郎氏の質問に答える安倍晋三首相=5日午後、国会・参院第1委員会室(斎藤良雄撮影) 民進党の蓮舫代表の日本国籍と台湾籍のいわゆる「二重国籍」の問題に絡み、安倍晋三首相は5日の参院予算委員会で、二重国籍の国会議員が首相や外相として外交交渉に当たる可能性があることに懸念を表明し、議論が必要との認識を示した。「外相、副大臣、政務官は議員がなる。首相もそうだ。外交交渉は国益と国益がぶつかる。そうしたことについて、果たしてどうだろうか、ということになる」と述べた。 自民党の有村治子氏は、外交官は二重国籍が禁じられる一方で、トップである外相に法的には二重国籍者が就ける点を指摘。「国家機密を守る特殊性にかんがみて、法的な脆弱(ぜいじゃく)性はないのか」と質問した。安倍首相は「指摘は一理ある」と同調し、「国会議員としての資格なら、国会で議論