花園教会水族館(京都市右京区)で今月、野外水槽で展示していたコイやフナなどの魚約50匹が死んでいたことが28日、同館への取材で分かった。水槽の底からたばこの吸い殻が見つかり、同館はポイ捨てが原因で魚が大量死したと判断した。一方で対策が困難だとして、近く野外水槽を撤去するという。 篠澤俊一郎館長によると、今月18日にコイが死んでいるのが見つかり、その後も展示していた魚が次々と死んだ。当初は自らの管理不足を疑い、水の入れ替えなどを行ったが、その後も魚が相次いで死んだという。 不審に思い水槽内部を調べたところ、底の循環装置付近からたばこの吸い殻が見つかった。篠澤館長は、たばこに含まれるニコチンは水溶性で魚に対して強い毒性があるため、大量死がニコチンによって引き起こされた可能性が高いと判断した。 周辺の状況から、たばこの吸い殻は故意に投げ入れない限り、水槽に入ることは考えにくいという。同館ではこれ