節電を極めるとどうなるか――。シャープが、そんなコンセプトの「エコハウス」を建設した。 液晶パネルや太陽光パネルを生産している大阪府堺市のグリーンフロント堺の敷地内に、木造2階建ての家屋を建設。今年5月から同社の研究員4人が実際に生活し、節電に向けた実証実験を行うのがエコハウスの狙いだ。 では、どうやって節電を極めるのだろうか。 まず1つめは、製品を最新のものに置き換える。例えば、10年前の家電製品を最新の省エネ家電に買い換えるだけで、一般家庭の電気代を約30%削減できるという。 個別の製品ごとに分類すると、エアコンでは20%減、テレビで50%減、照明では60%減、そして冷蔵庫では75%減にも達する。 家庭内の機種別消費電力をみると、最も大きいのがエアコン、次いで照明器具、冷蔵庫、テレビとなり、これらで家庭内の消費電力の約3分の2を占める。それだけにこれらの製品の買い換えは、節電に大きな効