3月3日、三菱電機が携帯電話事業から撤退するというニュースが各メディアで報じられた。ケンウッド、パイオニア、ビクターなど、消えていったブランドは少なくない。最近では三洋電機の携帯電話事業部門が京セラに売却されたという話題もあった。さらに3月10日は、ソニー・エリクソンがNTTドコモ向けの端末供給の見直しを行うとの報道もあった。 三菱電機といえば、ケータイ端末を製造するメーカーとしては最古参グループのひとつであるし、ソニー・エリクソンは世界でも4位のシェアを誇る大メーカーである。そんなメーカーがNTTドコモ向けの端末製造を取り止めていくという動きが出てきたことに、携帯電話業界関係者は驚きを隠せない。 端末メーカーの歴史を振り返ると、1979年にわが国で最初の自動車電話サービス(TZ-801A)が提供開始された際にNTTに無線装置を納入したのが、NECと松下の2社である。その後、小型の自動車電