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論説に関するut566のブックマーク (11)

  • たけくまメモ : マンガ界崩壊を止めるためには(補足)

    前回の「マンガ界崩壊を止めるためには(6)」で書いた「マンガ・プロデューサー」についてですが、結局、マンガ界を活性化させるためには、社員編集者を独立させて作家と同じ競争原理に晒してしまったらどうか、というのが俺の提案のポイントだったりします。 それでは出版社が企業として立ちゆかなくなるかもしれないから、「半分はカンパニーエディターで、半分はフリーに」というのが長崎さんの提案なのだろう、と俺は解釈しました。つまり「サラリーマン」をやりたい人は会社に残れ、「マンガ編集」がやりたい奴は会社を出たほうがいいよ、というメッセージなのではないかと。実際、俺の印象としても、優秀な編集者ほど「作家」に近いメンタリティを持っているものです。出世して、当にイヤそうにしている人っているんですよね。現場から離れてしまうことが。 それで、重要なポイントを書き忘れていました。 マンガ・プロデューサーは「新人のスカウ

  • たけくまメモ : マンガ界崩壊を止めるためには(6)

    ●限界に来たマンガのビジネスモデル 以上、述べて来ましたように、マンガ界はこれまでのビジネスモデルが限界に達しつつあり、早くなんらかの手を打たないと、大手出版社を始めとして版元も作家も共倒れになる危険性があります。 もちろんこれはマンガ界単独の問題では実はなくて、「版元―取次―書店」といった出版流通の構造が限界に達しているということで、全出版流通の三割を占めるマンガ(雑誌・単行)が売れなくなってきているということが、事態をより深刻にしているわけです。 ブックオフやマンガ喫茶の隆盛を見る限りでは、マンガ読者が減っているのではなく、マンガを(新刊で)買う人が減っているだけだということがわかります。ここから考えても、マンガ表現そのものは、これからも生き残るだろうと思います。 実際、出版流通の中心から目を転じてみるならば、コミケなど同人誌即売会の隆盛は年々大きな存在感をしめしており、インターネッ

    ut566
    ut566 2008/06/25
    読んでる連載漫画では、「チェーザレ」が取材・研究と執筆・掲載を分けていて、結果読み手としては好印象を受けますね。クール制とか、短いシーズン制でもいいと思う。漫画家も常に緊張感を保てる。
  • たけくまメモ : マンガ界崩壊を止めるためには(5)

    ●樹林伸vs長崎尚志対談 ←KINO VOL.7 (7) 前回の「マンガ界崩壊を止めるためには(4)」において、俺は「日型マンガ・エージェント」のありかたとして「マンガ・プロデューサー」を挙げ、現実に講談社を独立した樹林伸氏や、小学館を独立した長崎尚志氏のようなベテラン編集者が、「原作者」という名目でフリー活動を始めていることを紹介しました(長崎氏は浦沢直樹氏の『PLUTO』では「プロデューサー」としてクレジットされています)。 実は俺が今年から講義を始めた京都精華大学では、「KINO」というマンガ評論誌を発行しているんですが、今発売中の第7号で「21世紀のマンガ コミック雑誌の消滅する日」という刺激的なタイトルの特集が組まれており、巻頭でまさに樹林伸氏と長崎尚志氏の対談記事がカラーで掲載されています。 この特集には、俺と「マンガ産業論」の中野晴行氏との対談も載っているんですが、この仕

  • たけくまメモ : マンガ界崩壊を止めるためには(4)

    ●日米エージェント・ビジネスを巡って~松谷創一郎氏の危惧 だいぶ間が空いてしまいましたが、「マンガ界崩壊を止めるためには」の第四回をお届けします。前回の(3)をアップしたのが15日でしたが、実はその直後にmixiの俺のページで、フリーライターの松谷創一郎氏とコメントのやりとりをしていました。俺が(3)において 《 今、マンガ界で起きている問題は、構造不況のような個々人の努力ではいかんともしがたいものもありますし、作家の側に問題がある場合も多いと思いますが、すでに何人かのブロガーが指摘しているように、編集部と作家との間に「エージェント」を介することで解決する問題が数多くあると思われます。》 ↑http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2008/06/post_e699_1.html と書いたことに対し、松谷さんはハリウッドのエージェントビジネスに詳しい立場

  • 西成のあいりん地区(釜ヶ崎)で暴動が起きている件 - 昨日の風はどんなのだっけ?

    これは現実の社会、大阪の裏社会の現実という意味での面倒臭さと、その現実を分かっていない人たちが、中途半端に差別や貧困とか、反体制とかと絡めているという面倒臭さがあります。橋下知事の関西での人気の理由なんて事すら伝わらないんだから、こんな入り組んだややこしい問題が、生活実感が無い人に伝わるわけがない。というか大阪にいても、気付かない人は全く気付きませんからね、そういう街のど真ん中に長年住んでいても、分かっていない人は分からない。それでも書いてしまうんですが……。 asahi.com(朝日新聞社):大阪・西成署前でまた労働者ら騒動 投石など繰り返す - 社会 「悪夢再び?あいりん地区で200人騒動 空き瓶や自転車投げる」事件です‐事件ニュース:イザ! この件が全く報道されていないかのようなブログ記事が、多々見られるんですが、そんなこと無いですよね、関西のローカルニュースなどでは、早い時間帯に結

    西成のあいりん地区(釜ヶ崎)で暴動が起きている件 - 昨日の風はどんなのだっけ?
    ut566
    ut566 2008/06/21
    読ませる記事だった。
  • たけくまメモ : マンガ界崩壊を止めるためには(3)

    ●編集者は作家を選べるが、作家は編集者を選べない agehaメモさんは今回の「雷句―小学館問題」について 《 問題の根っこは、共にサクヒンを作り上げるべき「編集者」が「出版社のサラリーマン」である事、であるように思う。》 http://d.hatena.ne.jp/ageha0/20080610/p1 ↑agehaメモ「雑駁に言うとハリウッドは、東海岸の興行主から逃れた映画人達が形成した。」 と書かれました。問題の質がズバリと簡潔に言い表されている、的確な指摘だと思います。今回の件とはまったく別の話題で、ある有名なマンガ家さんが 「作家に当たり外れがあるように、編集者にも当たり外れがある。でも編集は作家を選べるけど、作家には編集者が選べないんだよ。だから編集者の“外れ”を引いたら悲惨だよ」 という話をしてくれたことがあります。その通りだと思いました。医療の世界では近年「セカンド・オピニオ

  • たけくまメモ : マンガ界崩壊を止めるためには(2)

    ●すでにモラルや精神論で解決する問題ではない 少し更新が開いた間に、当方のエントリに対していくつかのブログから反響があったようです。その中で、現状認識において俺の考えに近いと思ったのが、agehaメモさんの「雑駁に言うとハリウッドは、東海岸の興行主から逃れた映画人達が形成した」というエントリでした。 http://d.hatena.ne.jp/ageha0/20080610/p1 ↑agehaメモ「雑駁に言うとハリウッドは、東海岸の興行主から逃れた映画人達が形成した」 プロフィールがなかったのでどんな方かはわからないんですが、解決策の一例としてあげられた「フリーマガジン」の案を除いては、俺の考えとほぼ同じです。以下、俺が「そう、そうなんだよ!」と思った箇所を同エントリから引用します。 《 問題の根っこは、共にサクヒンを作り上げるべき「編集者」が「出版社のサラリーマン」である事、であるように

    ut566
    ut566 2008/06/13
    読み物として面白いばかりか今後の作家&編集のあり方への提言も(まだ前半だけど)。いしかわじゅん氏のこの問題への考察もぜひ併せて読むべき。http://ishikawajun.com/main.html
  • たけくまメモ : マンガ界崩壊を止めるためには(1)

    マンガ家・雷句誠氏が6日に小学館を提訴してから3日が経過しました。その間、この問題はネット中を駆け回り、今さら何かを書こうにもすっかり出遅れた感じになってしまいました。もちろん俺も何か書こうとは思っていたのですが、この件に関しては、現時点では雷句氏側の見解(訴状と陳述書)しか公になっていないので、なんとも言えなかったというのが正直なところです。 http://88552772.at.webry.info/200806/article_2.html ↑雷句誠の今日このごろ。「(株)小学館を提訴」 新聞報道を読んでも、雷句誠氏が小学館に原稿を紛失されて損害賠償を提訴したという事実関係以外は、まだ何も書かれていません。小学館としては「訴状が届いていないのでコメントできない」の一点張りで、問題が公になったのは金曜日でしたから、訴状が届かないのは仕方がないです。それで、明けて月曜夕方になるまで様子を

  • TIBET

  • 「タスポ」は官僚の思い上がりの象徴 / SAFETY JAPAN [花岡 信昭氏] / 日経BP社

    前回コラムで、たばこを購入するときに必要となる成人認証ICカード「タスポ」の理不尽さを指摘した。思いがけず多くのコメントをいただいた。ものかきとしては反響があるのは最大の喜びなのだが、言い足りなかったポイントをあえて追加したい。 それは、「タスポ」が象徴する官僚システムの「思い上がり」についてである。筆者が「タスポ」を問題視したのは、たばこ購入という個人の嗜好に属する部分に、官僚がずかずかと土足で入り込む、そのいかがわしさ、おぞましさに対してである。 コメントで「タスポ」賛成の方の大半は非喫煙者である。日ごろ、たばこの「煙害」に悩まされておられるのだろう。未成年への販売を規制するのも大事だろうが自動販売機そのものをなくせ、という意見も少なくなかった。 筆者の立場を明らかにしておかないとフェアーではないと言われそうだから、あえて書く。当方は、アルコールは体質的に受け付けないが、ヘビース

  • 日本をダメにする言葉 - 月刊『記録』

    アラフォー について考える (アラフォー について考える) アラサーって言葉 (アラサー とは・・・) ロボトミー手術 (Curious) 古着買取 (古着買取) 財布の人気ブランドチェック! (財布の人気ブランドチェック!) なんとなく悲しい・・・ (藤丸のブログ) 津山事件: 『あの事件を追いかけて』 (事件関係ブログ) web連載「OL財布事情の近年史」スタートします (tabaneo) web連載「OL財布事情の近年史」スタートします (tabaneo) 鯨問題が騒がれているので鯨ベーコンをべてみた (Melody Plaza) ●切り替える スポーツの大会などで負けるたびにアナウンサーや解説者が呼号する。06年ドイツW杯では終了間際にオーストラリアに逆転負け。なのに終えた瞬間から「まだ次がある」「次に切り替えろ」。続くクロアチア戦で引き分けて最後の相手であるブラジルに勝つしか決

    日本をダメにする言葉 - 月刊『記録』
    ut566
    ut566 2008/04/14
    ちょっと痛快。耳に痛いところもあり。
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