巨額の現金が“忘れもの”として見つかる事態が多発している。群馬で4200万円、石川で2000万円、富山で1700万円。いずれもゴミ集積場や廃棄物処分場で発見された。警察庁の調べでも現金拾得物は過去最高の水準まで増加。いったい何故?取材すると、今の社会状況や家族の姿が浮かび上がる、ある共通する背景が見えてきた。さらに、現金以外の忘れものの量も過去最多となっていることが判明。あまりの量に鉄道会社も警察も保管場所に困窮。持て余した傘や衣類が向かうのは…?作家・重松清さんが現場を取材。現代社会の断面を読み解く。