シンガーソングライター/ダンサー/俳優など、幅広い分野で活躍するアイナ・ジ・エンドが映画『キリエのうた』で初主演。彼女が演じるのは、ある秘められた過去を持ち、歌うことだけでしか自分が表現できない女の子、路花(るか)。彼女が〈キリエ〉として音楽の道に進む姿と、過去のエピソードが壮大なスケールで描かれていく。監督・脚本を手がけたのは岩井俊二。以前から岩井作品が大好きだったアイナさんにとって夢のような出来事だった。二人はどんな風に出会い、映画を作り上げていったのだろう。 ーーアイナさんは、この物語のどんなところに惹かれて出演を決意したのでしょうか。 アイナ「まず、岩井さんに声をかけてもらえたのがすごく嬉しかったです。岩井さんの作品なら、どんなものでもやりたいと思いました」 ーー以前から岩井監督の作品が好きだったのですか? アイナ「そうなんです。いちばん最初に観たのが『PiCNiC』だったんですけ