2011年3月11日に発生した東日本大震災。記憶に新しいだけでなく、いまだにその余波は日本中をのみこんでいます。被災された方々には、謹んでお見舞い申し上げます。また、これからが復興の本番となりますので御苦労が多いかと思いますが、ぜひともめげずに立ち向かっていただければと思います。私もエンジニアとして、協力できることは惜しまず協力していく考えです。 震災当日、私は東京都千代田区でセミナーを開催していました。セミナーも後半戦に入り、和やかな雰囲気で受講生の皆さんと歓談しているときでした。ご存じのように、最初は緩やかな横揺れから始まり、瞬く間に激しい揺れに変わりました。 道路の反対側のビルの屋上に取り付けられた避雷針はゴムの棒を揺らしたかのように振動し、ビルそのものもねじれるように揺れていました。道路では車がすべて停止し、ビルにいた人たちが道路に溢れかえっていました(写真1)。 その後いったん揺