科学を信じると言った場合、人々は本当に科学を信じているのだろうか? (名称/概念)という区別に準拠して観察してみたい。 答えは否と思う。人々は、科学の実質的概念=科学の公準を正確に把握した上で、個々の科学的言説や科学技術を信じているわけではないと思う。人々は、科学という名称を信じているだけなのであり、科学の実質的概念内容を信じているわけではない。というか科学の概念を正確に知らない。科学あるいは科学的根拠という名称=レッテルに人々は反応しているのである。レッテルが重要なのはそのためである。 さらに、科学という名称=レッテルは、「正しい知識=真理」という意味内容と結合している。科学は正しいから、人々は科学を信じるのである。もし科学が正しくないと思うのなら、人々は科学を信じることはないだろう。また、真理の追究を動機付けとしていない科学者はいないのではないかと思う。自然に対する正しい知識が欲しいと
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