スコルダトゥーラ(イタリア語:scordatura)とは、変則調弦あるいは特殊調弦とも呼ばれ、ヴァイオリン属やリュート・ギターなどの弦楽器において、楽器本来の調弦法とは違う音に調弦(チューニング)することである。バロック時代においては珍しくない奏法であったが、弦楽器の演奏法が確立された古典派以降では、例外的な奏法となった。主に作曲者の指示により普通とは違う楽器の響きを出したい時などに、スコルダトゥーラを行う。一般に、スコルダトゥーラした楽器のための楽譜は、楽譜通り演奏すると求める音が出るように書かれるため、移調楽器となる。 スコルダトゥーラを用いた曲の例[編集] ヴァイオリン[編集] パガニーニ作曲 ヴァイオリン協奏曲第1番 ソロのヴァイオリンは、初版ではすべての弦を半音ずつ高く調弦した(本来g-d1-a1-e2に対しas-es1-b1-f2)ヴァイオリンで演奏する。ソロパートはニ長調で書