アメリカのメジャーリーグで活躍されている ジャイアンツの青木宣親選手が先日、 “腓骨の亀裂骨折”をされていたことが報道されました。 足関節をみる上で あまり重要視されていない“腓骨”の存在。 しかしよくよくみていくと とても重要な骨であることが理解できます。 今回は腓骨骨折の前に “腓骨について”考えていきたいと思います。 腓骨の解剖 腓骨は脛骨と並んで下腿を構成する骨であり、 足関節の運動時にも拳上・下制や内外旋を伴います。 (足関節底背屈時の腓骨内外旋については 多くの文献で相違があるためここでは詳細は避けます。) しかし地面からの衝撃を受けて 歩行、活動をする人間にとって 衝撃分散の一因になっていることは重要な事実です。 そんな腓骨は脛骨と 上下の脛腓関節と脛腓靭帯そして骨間膜において 繋がりがあります。 そして 腓骨及び骨間膜を起始とする 筋肉は10にも及びます。 (前脛骨筋、長趾