業務マニュアルのコンセプトが決まったら、暫定的に業務を体系化し、個々の業務項目について作業を洗い出していきます。 ここでいう体系化とは、業務の全体像を把握するための作業をいいます。もっとも最初から完璧な体系をめざす必要はなく、仮説でかまいません。 今回は、この体系化作業を行うための視点について解説したいと思います。 体系化と洗い出しはどちらが先か 体系化とは業務全体を俯瞰することで、洗い出しは業務を分解すること、とします。 このとき、体系化と洗い出しは相補的に循環する関係になるため、一概にどちらが先と言えるものではありません。ただ、ある程度の業務規模では、予め何らかのフレームワークをもっておかないと、洗い出した後で収拾がつかなくなることがあります。 そこで、先に体系を想定し、個々の業務項目を切り出してから洗い出しを行い、その結果をまた体系に反映させる、という手順をお勧めします。体系化を川上