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ブックマーク / zokeifile.musabi.ac.jp (3)

  • 武蔵野美術大学 造形ファイル|武蔵野美術大学による、美術とデザインの「素材・道具・技法」に関する情報提供サイト

    空気遠近法は、大気が持つ性質を利用した空間表現法です。例えば戸外の風景を眺めてみると、遠景に向かうほどに対象物は青味がかって見え、また同時に、遠景ほど輪郭線が不明瞭になり、対象物は霞(かす)んで見えます。 こういった性質を利用して空気遠近法では、遠景にあるものほど形態をぼやかして描いたり、色彩をより大気の色に近づけるなどして、空間の奥行きを表現します。具体的には、晴天で地上には深緑の山々がそびえるような風景をこの方法で描く場合、その山々の色は遠方に行くほど、深緑から徐々に青味をおび、さらに空の明るい色調へと近づいていきます。また、山の輪郭も遠方の山ほど大気の中に取り込まれるように薄れていくように表現します。 ルネサンス期においては、レオナルド・ダ・ヴィンチも熱心に研究を行ったことが知られています。当時、すでに遠近技法として、線の消失点への収束や、遠くの物ほど小さく見せるなどで奥行きを表現す

    武蔵野美術大学 造形ファイル|武蔵野美術大学による、美術とデザインの「素材・道具・技法」に関する情報提供サイト
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    色彩遠近法は、色の持つ心理的な作用や視覚的な効果を利用した空間表現法です。色彩は主に暖色と寒色に分けられ、暖色系の赤や黄などは、前方に迫り出してくるような圧迫感を与えます。一方、寒色系の青などは、後方に向かって吸収されていくように感じます。こういった色彩が人間に与える視覚・心理的特質を利用し、それぞれの色彩を変化や対比させることで、遠い近いなどの空間を表現する方法です。 一般的な具体例として、深緑の山々がそびえるような風景をこの方法で描く場合、手前の山は暖か味のある黄色味などを含んだ緑色で描き、遠方の山々を描くに連れて徐々に暖色系の色は薄れ、寒色系の青味をおびた色彩で描くことで、山々が奥へ連なっていくような遠近表現をすることができます。ちなみにこの方法は、空気遠近法の一部も担っています。

    武蔵野美術大学 造形ファイル|武蔵野美術大学による、美術とデザインの「素材・道具・技法」に関する情報提供サイト
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    遠近法とは、我々の目の前に存在する3次元の空間を、2次元である平面(絵画や図面など)上に「遠い・近い」「高い・低い」「広い・狭い」などの空間的関係性を損なうことなく表現する方法です。 一般に「遠近法」という語は、狭義においては、ルネサンスの時代に確立された「線遠近法」を指します。広義においては、空気遠近法、色彩遠近法、消失遠近法、曲線遠近法、上下遠近法、重畳遠近法、斜投象法など、この他にも多数存在する遠近表現の総称として、この語が用いられます。 西洋絵画の歴史において、遠近感を表そうとする試みは、先史時代から見られますが、これを「線遠近法」として科学的に体系化をしたのは、15世紀、イタリアのルネサンス期に活躍したブルネレスキやアルベルティだといわれています。さらに、ピエロ・デッラ・フランチェスカや、レオナルド・ダ・ヴィンチらの手によって、その理論は完成されたものになっていきます。 一方、東

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