(CNN) メールやチャット、ツイッターやフェイスブックなど、ネットでさまざまな作業が同時進行する「マルチタスク」の刺激に慣れた脳は、ネットよりもペースの遅い現実社会に適応できなくなる恐れがあると、研究者が警鐘を鳴らしている。 ワシントン大学のデービッド・リービー教授はこの状態を「ポップコーン脳」と命名している。あるハイテク企業で講演した際のエピソードとして、娘を入浴させてほしいと妻から頼まれたにもかかわらず、必要のない携帯メールにはまって娘と過ごすはずの時間をつぶしてしまったという従業員の話を紹介した。 スタンフォード大学の社会心理学者クリフォード・ナス氏も、インターネットのマルチタスクは人間の感情の読み取り方を忘れさせてしまう可能性があると指摘する。 マルチタスクの習慣がある人は、人間の顔写真を見せられてもその感情を見極めるのが難しく、物語を読み聞かせられても登場人物の感情を言い当てに