「タダより高いものはない」と言う。我々の社会は財物やサービス提供されたら、おカネを対価として支払うのが当たり前だ。見ず知らずの人がタダで何かをくれる場合には、何か裏があるから気を付けなければならない。少なくとも記者は、子供の頃からそう教わってきた。 一方で現在のインターネットで当たり前なのは、無料で使えるサービスの方だ。メールも写真共有もデータ保存も文書作成もニュースも、直接カネを支払わずに使える。うさんくさいものや慈善事業ではなく、ちゃんとした「ビジネス」として提供しているものが大半だ。 無料を基本としたビジネスモデルの代表格が「フリーミアム」だ。基本的な機能やサービスを無料で提供し、より高い機能やスペックを求めるユーザー向けに有償版を用意するというものである。無料版の利用者を拡大し、そのうち数%を有料版へ移行させることで採算を取る。フリーミアムというビジネスモデルは、話題になった書籍「
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