デジタルが進化させる、かわいい手芸の世界:これもFabの形「ぬいぐるみCAD」(1/4 ページ) 近年コンピュータの性能向上や周辺機器の進化に従って、今までとは一味違った個人によるモノづくりが注目されつつある。代表的なのが、自分でデザインした形状をコンピュータに取り込み、3次元プリンタやレーザーカッターなどを使って制作するといった方法である。完全にオリジナルの製品を作れるとあって、既存のデザインに満足しない人に好評だ。 一方、同じモノづくりでも、デジタルとの相性があまりよくないように見えるのが手芸分野かもしれない。例えばぬいぐるみにしてみても、布の伸び縮みや縫い方の加減によって形状が変わる「アバウトな」ものだからだ。 そのぬいぐるみの型紙を簡単に作るソフトウェア、いわゆる「ぬいぐるみCAD」を開発したのが、筑波大学システム情報系情報工学域/日本学術振興会 特別研究員の五十嵐悠紀氏である。五