「家系に悪い運がつきまとっている」などと不安をあおり、高額な印鑑を購入する契約を結ばせたとして、和歌山県警は20日、印鑑や健康食品などの販売会社「エム・ワン」(和歌山市太田2)と、関連先として世界基督教統一神霊協会(統一教会)の和歌山教会(同市黒田2)などを、特定商取引法違反(威迫・困惑)容疑で家宅捜索した。契約当時、同社に勤務していた50代と70代の女2人から事情を聴き、容疑が固まり次第逮捕する方針。 県警公安課によると2人は08年3月下旬ごろエム・ワン社内で50代の会社員の女性の姓名判断をし「悪い運勢は永遠に続く」「運命を変えるためには印鑑を作ることです」などと数時間にわたって迫り、約110万円の印鑑3本セットの購入を契約させたとされる。会社員女性は、70代の女と仕事を通じた知人だったという。 同社は01年2月に設立。同社に関連する相談が数件県警に寄せられている。県警は20日午前7