あなたは死んだら生き返りたいですか? こう聞かれて即答できる人はそう多くはないはずだ。最初からそんなことができると思ってもみないので考えたことがない。ところが、今の米国では生き返りはひとつの選択になろうとしている。 米アリゾナ州スコッツデール に、アルコー・ライフ・エクステンション・ファンデーションという非営利団体がある。この団体は希望者が亡くなると、その人間の遺体を液体窒素を用いて-196 ℃で長期冷凍保存するという技術を一般に提供している。数百年の保存は楽勝だ。 それでは、いったいどんな理由で死んだ肉体を保存するのか。答えは明快だ。たとえば事故による肉体の致命的な損傷、病、あるいは殺人など、望まれざるあらゆる理由で人々は命を落とす。だが未来の発展した技術力なら、今日では死亡と片付けられてしまう肉体を蘇生できるかもしれない。だからそんな時代に備え肉体を保存しておこう、という試みである。
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