23日午前11時20分ころ、ソウル延世(ヨンシェ)大学付属病院セブランス病院の15階にある内科病棟の1人部屋。21.4㎡(6.5坪)の狭いスペースで、尊厳死の主人公である金オキョンさん(77・女)に会った。今回が2日目だ。1ヵ月前、9階の内科集中治療室で会った時には、人工呼吸器をつけていたが、今回は呼吸器を取り外した状態だった。 セブランス病院が最高裁の延命治療中断を決定したことから、金さんの呼吸器を取り外したのは午前10時22分。金さんが植物状態になって、1年4ヵ月間。昨年11月28日第1審裁判所が、韓国内、初めて家族の延命治療中断要請を受け入れてから7ヵ月後。 呼吸器を外した金さんの姿は、死にかけている姿とはかけ離れ、かえって血色がよく見えるくらいだった。 首を右に回したまま、口で自ら呼吸をしていた。金さんは、自発呼吸により、かろうじて最後の命をつないでいた。 患者の右手にあるモニター
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