米オレゴン州ローズバーグの乱射事件は、米国に再び銃の問題を突きつけた。だが、町では事件後も、銃規制を求める声は上がってこない。地元では狩りや自衛のため銃を持つ人も多く、逆に「学校の警備員や学生にも銃を持たせるべきだ」という声も上がる。 警察当局は2日、犯人で死亡したクリス・マーサー容疑者(26)は事件があった「アムクワ・コミュニティー・カレッジ」の学生で、教員と学生合わせて9人を撃ち殺したと明らかにした。 乱射事件のあった翌2日、町の銃販売店を訪れると、ライフル銃などを物色する人で混み合っていた。オーナーのキャンディー・キニーさん(45)は、「自分の身は自分で守らなければ、と考える客が銃を買いに来る」と話す。普段は1日に売れるのは5丁ほどだが、この日は20丁以上売れた。 山に囲まれ、近くで鹿狩りなどが出来るこの町では、銃をもつのは当たり前という。人口約2万2千人の9割が白人で、共和党支持の