東京・豊島区池袋エリアで開催される都市型総合芸術祭、『東京芸術祭 2024』が9月15日に開幕する。今年のテーマは「トランジット・ナウ~寄り道しよう、舞台の世界へ~」。人々が劇場を訪れ、対話し、考えを交換することで多様な価値観が生まれるという、舞台芸術ならではの魅力に改めて注目し、誰もが気軽に参加できるための場を創出するという。 幕開けを飾るのは、芸劇オータムセレクション「東京芸術劇場 Presents 木ノ下歌舞伎『三人吉三廓初買(さんにんきちさくるわのはつがい)』」。歌舞伎演目を現代演劇として上演する取り組みを続けてきたカンパニーによる代表作で、2015年の再演では『読売演劇大賞』2015年上半期作品賞部門のベスト5に選出された。9年ぶりの再演となる今回は、新たな出演者を迎えて東京芸術劇場 プレイハウスに登場する。 監修・補綴(ほてつ)を担当する主宰・木ノ下裕一は、舞台芸術界のアクセシ