2022年に刊行され、話題を呼んだ後藤哲也さんの著書『K-GRAPHIC INDEX:韓国グラフィックカルチャーの現在』。その続編にあたる新著『C-GRAPHIC INDEX:新世代中華圏グラフィックデザイナーの現在』が今夏発売された。 本書では、台北、上海、香港など東アジア圏の各都市で活動するグラフィックデザイナーを取材。多種多様な実践に加えて、その社会的背景や周辺状況も紹介し、グローバル化の影響を受けた2000年代以降の漢字デザインの風景を追っている。 今回のインタビューでは、制作の経緯や過程に始まり、各都市の情勢やデザイン的特徴について、8組のデザイナーを挙げて語ってもらった。政治的な複雑性や不況の影響を受けるなか、彼らはどのような発想で作品を世に送り出しているのか。デザインと政治の関係性や文化活動の持続性についても考えさせられるテキストだ。 interview by Kei Wak