旬のデザイナーを毎月1人紹介するJDNの人気コーナー「注目のデザイナー」が、2024年5月で300回を迎えました。本コーナーを長きにわたり支えてくれたのは、デザインディレクターの桐山登士樹さんです。株式会社TRUNKの創業者であり、富山県総合デザインセンターの所長や、富山県美術館副館長を務めています。 本コーナーは300回の節目に、25年間キュレーターを務めてくださった桐山さんから新たなキュレーターへとバトンタッチすることとなりました。今回は300回を記念し、桐山さんとJDNの創設メンバーの山崎泰に話をうかがい、本コーナーを振り返るとともに、デザイン業界の25年の変化やこれからのデザイナーに期待することなどを語っていただきました。 ものづくりの転換期に生まれたデジタルメディア ――お二人は1997年のJDNの立ち上げに携わられていますが、どのような経緯で出会ったのですか? 山崎泰(以下、山