劇場では100億円作品が登場し、「【推しの子】」は主題歌が世界的なヒットを記録するなど、広く話題を振りまいてきた今年のアニメ界。さらにこれまでと異なる状況が生まれているようだ。コラムニストの小新井涼さんが解説する。
劇場では100億円作品が登場し、「【推しの子】」は主題歌が世界的なヒットを記録するなど、広く話題を振りまいてきた今年のアニメ界。さらにこれまでと異なる状況が生まれているようだ。コラムニストの小新井涼さんが解説する。
日本のアニメ界でいまもっとも注目されているスタジオ「MAPPA」。現在放送中の『チェンソーマン』をはじめ、『呪術廻戦』『進撃の巨人 The Final Season』『ユーリ!!! on ICE』『BANANA FISH』『賭ケグルイ』『この世界の片隅に』などを世に送り出し、ヒットを連発している。なぜこれほど人気を集めているのか、アニメーションビジネスの研究を行うジャーナリストの数土直志が解説する。 アニメ界の最前線に立つ:MAPPAが目指すスタジオのかたち 「チェンソーの悪魔」と契約し、公安本部でデビルハンターとして悪魔を駆る少年デンジ。予想もできない展開と激しいアクション、大胆なバイオレンスシーンも交えつつ世界中で熱狂的なファンを持つ人気マンガ『チェンソーマン』だ。藤本タツキが2019年より『週刊少年ジャンプ』で連載開始し、2022年10月からはTVアニメ化。映像の高い完成度でファンを
塗装のアルバイトで訪れた映画館で、ポスターを見つけて記念撮影する堀貴秀監督(C)2021 MAGNET/YAMIKEN “異例づくし”の映画が話題を呼んでいる。その名は『JUNK HEAD』。全編ストップモーションアニメで、1コマずつ撮影され、総コマ数はおよそ14万。監督の堀貴秀(49)が全作業を手掛け、7年の歳月をかけて作りあげた。堀の本職は内装業で、映像の制作経験はない。映画作りは独学だ。途中、ハリウッドからのオファーを受けても引き受けず、黙々と制作現場にこもった。「才能があるわけじゃなくて、あきらめなかっただけ」。なぜ作り続けられたのか。無謀な挑戦の理由、執念の制作について聞いた。(取材・文:塚原沙耶/Yahoo!ニュース オリジナル 特集編集部、文中敬称略) 『JUNK HEAD』のエンドロールには、ひたすら「堀貴秀」の名前が並ぶ。監督、原案、キャラクターデザイン、編集、撮影、照明
2019年8月、「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」が右派からの抗議を受け、中止に追い込まれるなか、アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』のキャラクターデザインなどで知られるクリエーターの貞本義行が発したツイートが物議をかもし、炎上するという一幕があった。 「キッタネー少女像。/天皇の写真を燃やした後、足でふみつけるムービー。/かの国のプロパガンダ風習/まるパク!」などというその発言には、リベラル派からの激しい批判を中心に、千件を超えるリプライが付けられる一方で、右派からは続々と賛意が寄せられ、2万件近くもの「いいね」が付けられた。そうしたなか、貞本は釈明のツイートを投じていったが、するとそれに受けて5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)には関連するスレッドが立てられ、その援護が試みられた。 「不自由展」の検証委員会によれば今回の騒動は、「電凸」などによる抗議が「祭り」に転
1 名前:名無しさん@涙目です。(佐賀県)[] 投稿日:2011/11/30(水) 14:15:46.04 ID:TmLHEZkY0 「日常系マンガ」が人気…現実離れのステキ空間 http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20111129-OYT8T00833.htm 主人公やその友人など周囲の人物たちの、たわいない学生生活などを描いた「日常系マンガ」が人気を集めている。 とはいえ、そこで展開される“日常”は、必ずしも一般的に想像できる日常とは限らない。日常って何?と思わず考えさせられるようなマンガの世界、あなたものぞいてみませんか?(福田淳) タイトルにそのものずばりを銘打っているのが、「月刊少年エース」で連載中のあらゐけいいち『日常』(角川書店)だ。それとは裏腹に、内容は実にシュール。 どこにでもありそうな高校を舞台にしているものの、背中にねじ巻きをつけたロ
「日本ではエヴァが流行ってたじゃない? あれってやっぱり当時の日本人の鬱屈した社会観や、停滞している人間関係を投影したものなんでしょ?」 「ごめん、エヴァ観てないんだ」 「どうして? コンテンツ投資が君の本業でしょ? 何で観ていないの。観るべきだ。日本人なら皆エヴァに関心があって、影響を受けているものだと思ってた」 「それならイギリス人は皆ビートルズを聴いて育ったとでも言うのか?」 「でも日本のポップカルチャーの中心はビッグヒットのアニメであるべきだよ。日本人の政府関係者がクールビジネス(おそらくクールジャパンのこと)を成長の根幹に据えると言ってる」 「コンテンツ会計でいうと、ここんとこ日本のアニメ輸出はずっと伸び悩んでて、停滞しっぱなしなんだけど」 「どうして。それは日本人がコンテンツを生み出して外に売っていく意欲を失ったからなのか?」 「単純に電通出身のジェネオン社員がこぞってワーナー
デジタル化した世界で、人の嗜好はアナログ化する――『東のエデン』に学ぶ、単館上映ビジネス(前編)(1/5 ページ) ここ数年、テレビアニメの放映数が減少傾向にある中、劇場アニメが注目されている。2009年には、『サマーウォーズ』や『ONE PIECE』といった劇場アニメが大規模に展開してヒットした。一方、数館から数十館の小規模な劇場公開でも大きく注目されるような作品も次々と生まれており、新たなトレンドとなっている。その代表がテレビシリーズから始まり、劇場版2作を公開した『東のエデン』だ。 『東のエデン』はフジテレビ系列のノイタミナ※枠で2009年4~6月に放映されたアニメで、深夜としては異例の5%前後の視聴率を毎回記録、東京アニメアワードではテレビ部門優秀作品賞も受賞した。そしてその続編として2009年11月28日に公開された『東のエデン 劇場版I The King of Eden(劇場版
「巣ごもり」「ガラパゴス」等と揶揄される「コールド」なニッポンの現状を最新の事例やケース=症例を豊富に取り上げながら理論的な切り口で分析、《コールド・ジャパン》脱却と新たな成長のための〈処方箋〉の提言をめざした本連載。開始早々から多数の反響やコメントを得るシリーズとなった。 前回・前々回において官僚たちの「保護」と「コールド・ジャパン」の因果関係を紐解くことをめざしたところ、「保護されていない」分野では多数の世界進出例が見当たることが読者たちより指摘された。 はたしてそれは、本当だろうか? 筆者たちの研究によれば、「クール=カッコいい」ジャパンと自己満足的に呼んでいるわりには実際の現場に携わっている人たちは冷え切っており、「もうこれ以上、売上も利益も延びない」と諦めかけている声をこれまで多数集めてきた。 「日本はがんばってきたんだ。」「保護を批判して何になる?」そんな意識もある一方で、疲弊
文化庁は10月22日、東京国際映画祭のイベントとして「ヒットアニメに学ぶロケハン術」を開催、8月に公開されたアニメ映画『サマーウォーズ』の細田守監督が、東京藝術大学の岡本美津子教授や信州上田フィルムコミッションの原悟氏とともにアニメにおけるロケハンの重要性について語った。 『サマーウォーズ』は長野県上田市を舞台としたアニメ映画。高校2年生の主人公、健二は憧れの夏希先輩から「一緒に実家に行ってほしい」というアルバイトを頼まれる。しかし、夏希の実家を訪れた健二が、携帯電話に届いた謎のパスワードを解いてしまったことから、世界を揺るがすトラブルに巻き込まれていく……という物語。『サマーウォーズ』は公開1カ月半で観客動員数は100万人を突破し、秋に入ってもロングラン上映が続いている。 『サマーウォーズ』 劇場用予告 結婚がきっかけ 岡本 そもそも『サマーウォーズ』を作ろうと思ったきっかけは何だったの
『鮫肌男と桃尻女』『PARTY7』『山のあなた 徳市の恋』などを手がけた映画監督・石井克人と、『アニマトリックス"World Record"』などで知られるアニメーター・小池健がタッグを組んだ長編アニメーション映画『REDLINE』の公開が決定した。 タイトルである「REDLINE」とは、エアカーが四輪に取って代わる遠い未来の世界で開かれる「宇宙最速」の座を賭けた5年に1度の祭典のこと。極限のスピードを追い求める主人公JPと、子供のころから表彰台に立つことを夢見てきたジャンクショップの娘ソノシー、そして戦車顔負けの武装改造を行う個性豊かなライバルたちがグランプリの座をかけて一戦の火蓋を切る。しかし、無断でレースの開催地にされてしまった軍事国家ロボワールドが、レーサー達に武力行使も辞さない姿勢で立ちはだかる。ルール無用のデッドヒートが展開する中、果たしてREDLINEを制するのは誰なのか。
「時をかける少女」のスタッフが再結集して作り上げた映画「サマーウォーズ」が8月1日(土)から公開となります。今回、この「サマーウォーズ」の細田守監督にインタビューを行うことができたので、作品についていろいろとお話をうかがってきました。 子どもからお年寄りまでありとあらゆる世代の人に見て欲しい映画で、この役にはこの人しかいないというキャストを揃え、CGはデジタル・フロンティアによる現代最高レベルの仕事が見られる作品になっているそうです。 舞台はよみうりテレビ。 ということで、細田監督へのインタビューが始まりました。 GIGAZINE(以下、G): 「時をかける少女」が終わってすぐに「次はアクションものを作りたい」ということでこの「サマーウォーズ」を作られたそうですが、視聴対象として考えている客層などはあるのでしょうか? 細田監督(以下、監督): だいたい僕は主人公と同じような感じの人に見て欲
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く