メイン画像:ドラマ『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』の衣装を着て、リプロダクティブライツを求める集会に参加する女性たち。テキサス州にて 「世界は『侍女の物語』のようになっていく、という言い方に関しては、ずっと暴論だと思ってきました」「この物語は想像上のものだと考えていたのです。でも、本当に考え方が変わりました。私たちはいま、宗教過激派の台頭に直面している」(*1) ドラマ『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』の脚本家の言葉だ。『エミー賞』を受賞したこの作品は、キリスト教原理主義国家となったアメリカにおいて「子を産むための奴隷」とされた女性たちを描いている。つまるところ「現実離れ」したSFジャンルだが、配信が開始された2017年当時、反中絶派の宗教保守層から支持されるドナルド・トランプ政権に対する抗議運動のシンボルにもなっていた。 ジョー・バイデン政権期の2022年、アメリカはより『侍女の物