「答えはない」に逃げず、読者と共に「考えの輪郭」に迫る──「問い」を探求する哲学カルチャーマガジン『ニューQ』 ここに、一風変わった雑誌がある。現在までに刊行されている3冊は「新しい問い号」「エレガンス号」、そして「名付けようのない戦い号」。一見すると「何の雑誌?」と思うかもしれない。雑誌の名前は『ニューQ』。企業のブランディングやUI/UX設計などを支援するセオ商事が、これもまたあまり馴染みのない「哲学事業部」という事業の一環として刊行している。 「新しい問いを考える哲学カルチャーマガジン」を掲げる『ニューQ』に収められているのは、「哲学対話のはじめかた」や「問いを立てるための公共入門講座」など、その名の通り「問い」や哲学に関する企画──だけではない。「名盤はいつまでも名盤? 書き換え続けられるジャズ史」「社会が見える英単語」など、およそ哲学とは関係のなさそうなコラムも並んでいる。 本記