知る人ぞ知る日本発のメーカー、NOK(エヌオーケー)。グループ全体で約3万8000人の従業員を擁し、売上高7000億円を突破、2031年には売上高1兆円を目指している。自動車や電子機器、一般産業機器などに使われる部品を製造・販売するBtoB企業だ。現在は16の国と地域に91社のグループ会社を有し、海外従業員比率は72%に上る。 彼らの主力商品は、自動車のエンジンなどに使われる「オイルシール」や、情報精密機器に用いる柔軟性のある回路基板「フレキシブルプリント基板(FPC)」などが挙げられる。オイルシールは国内シェア70%を誇り、自動車の主要国内メーカー全てと取引がある。さらに、FPCは世界売上第3位と躍進を続けている。 「自動車産業は変革期。“現状維持是即脱落”の時代だ。だからこそ私たちも変革を続けなければいけない」と、NOKの鶴正雄CEOは意気込む。その想いは、2024年4月に刷新したCI