毎年6月に実施され、11月に発表される、全国学校図書館協議会による「学校読書調査」の2022年の結果が公表された。小4~高3の平均読書冊数や不読率(まったく本を読まない人の割合)はどう変化したのか。大人と比べて「最近の若者は本を読まない」という俗説は正しいのか? 調査結果が書かれた「学校図書館」(全国学校図書館協議会)2022年11月号を元に見ていこう。(全3回の第1回) 「若者の本離れ」は半分フェイク(雑誌離れは顕著だが、書籍は過去最高に読んでいる) まず書籍から見ると、1ヶ月の平均読書冊数は小学生13.2冊、中学生4.7冊、高校生1.6冊。