多様な価値観が広がる現代。企業も良い商品・サービスを提供することだけにとどまらず、自社のパーパスや社会における存在意義を明確に打ち出すことが重要になっています。本連載でも紹介してきたように、企業理念の形成や研修に「哲学対話」を取り入れる企業が出てくるなど、「人文知からの学び」が注目を集めています。 今回のテーマは「歴史」。前回に引き続き、「歴史思考」をもとにしたシャープな言説で各方面から注目を集める、「COTEN」の深井龍之介氏と、電通コーポレートトランスフォーメーション部の中町直太氏が対談。日本人ならではの、歴史をはじめとする人文知の取り入れ方、それを生かした行動の仕方についてお伝えします。 <目次> ▼海外文化全般を見て「日本的」なものを見いだすことが、高い価値を生む ▼「身体知」と「モラル」が日本人のパフォーマンスを上げるカギ ▼産業構造依存の歴史から知る、今「人的資本経営」が求めら