若者のファッションは激しく移り変わる。そして、若者のファッションには拠点となる場所がつきものだ。たとえば銀座、原宿、渋谷などさまざまな街と特定の流行が結びつけて語られてきた。そのなかで、近年着目を集めるのが新宿・歌舞伎町やトー横(歌舞伎町のTOHOシネマズ横の広場)にいる若者たちと、そのファッションスタイルだ。 さまざまな社会背景が変化している今、現代のファッションスタイルを形作る都市や繁華街が持つ独特の力とはなんだろうか。今回は、新宿・歌舞伎町へのフィールドワークから若者の消費について描いた『「ぴえん」という病 SNS時代の消費と承認』(扶桑社)の著者で、ライターの佐々木チワワさんに、「ぴえん系女子」や歌舞伎町のファッションと、その特性についてお話を伺った。