カワセミが愛する空間は人間が求める空間と一致して、小流域がたくさんある東京は、カワセミが愛する都市だった。だから「東京=カワセミ都市トーキョー=カワセミも人間も好む土地」だし、それは世界に対する競争力にもなるんじゃないか、と。 柳瀬:そうそう。これは、江戸の街づくりがわりと正しかったということだし、明治維新以降もこうした小流域の緑地の大半が残された。誰が偉かったかというと、意外なことに明治政府なんですよ。 徳川幕府や幕臣たちが持っていた高級住宅地というか、武家屋敷がほとんど明治の元勲、財閥そして明治政府の手に渡ったりました。が、この人たちは江戸時代の価値観を維持していたから、結局その多くは開発されなかったんですよね。建物は洋館にするけど。 典型が古河庭園や、飛鳥山です。緑は消さなかったし、水源を確保した。一番いいところは恩賜、すなわち天皇の持ち物にした。典型は恩賜井の頭公園、恩賜上野動物園
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