1990年。“320km 激走 Ferrari F40”というタイトルのビデオが発売された。高速道路で最高速アタックをした映像なのだが、そのビデオが証拠となって検挙されたのが、レーシングサービスデイノ代表の切替徹氏。世間的にはその数字と結果だけが大きく取り上げられ、文字通り大炎上したが、その真相はどのようなものだったのだろうか? 改めて、本人に話を伺った。(OPTION誌2018年11月号より抜粋) ビデオが元で検挙されたフェラーリ公道最高速アタック事件! 「私以外の人に検挙者が出なくて良かったです。ただそれだけです」 70年代初頭。ディーノ246GTと共にカーライフを満喫していた若き切替氏だったが、愛車に予期せぬトラブルが発生。修理をしようにも、当時国内にはフェラーリ社の代理店など存在せず部品調達すら困難だった。そこで、自らイタリアへと渡航することに。 現地のフェラーリを扱っているショッ