いとしのテレキャスター ギタリスト17人が語る愛器の鳴らし方 1950年にフェンダーから発売された世界初の量産型ソリッド・ギター、テレキャスター。 それまでのエレキ・ギターと言えば、アーチトップ・ギターにピックアップを備える発想のホロウ・ボディ・タイプしかなく、おもにジャズやブルースでの使用に特化するものだった。 しかし、テレキャスターの登場によって音楽業界は一変する。 ボルト・オン・ネックや、メイプル1ピース・ネック、弦をボディの裏から通す構造など、それまでのギターの常識を覆すような作りに、最初は同業者から大顰蹙ひんしゅくを買っていた。 その後、次第に流行り物好きのブルース・ギタリストや、カラッとしたサウンドを求めたカントリー・プレイヤーが手に取り、大音量を必要とするロックンロールの誕生によって使用者が急増。テレキャスターは形を変えず、現代まで愛され続けている驚異的な楽器となった。 なぜ