“何も残せない私”を描いた漫画が、心にぐっさりと刺さります。歴史に残る何かができなくても……それでいいのだ。 私は“何も残せない人間”だと思う 漫画を全ページ読む 主人公の優菜はごく普通の規則正しい生活を送っている会社員。しかしチーズを見ると思い出すことがあります。それは、大学時代に憧れていた先輩のこと。彼女はいつも酒を片手に持っているなど“だらしなさ”を象徴するような人物でしたが、“何者かになれる”オーラを持つ人なのでした。 優菜は滑り止めの大学に進学したため、敗北感を抱えていました。周囲は学力の低いばかなヤツという気持ちもあり、孤立してしまいます。そんなとき飲み会に誘ってくれたのが先輩でした。先輩は話がおもしろく“学力と関係ない才能がある”と優菜は感じていました。そして先輩の話を聞いているだけで自分も特別な存在になれている気がしました。 ある日、酔った先輩は「人間はチーズかもしれない」