前のページへ 1|2 恋愛シミュレーションは「背景+テキスト+立ち絵キャラ」だから想像力をかき立てる 続いて登壇した東氏は、現在の恋愛シミュレーション(ノベルゲーム)は1990年代後半から2000年代に発展してきたが、その原型はリーフの「雫」にあると語る。テキストと背景、そして立ち絵型のインタフェースで構成され、選択肢以外の自由度がプレーヤー側にないのが特徴だ。これは現在に至るまでほとんど変わっていなく、逆に選択肢が消滅し、むしろ徹底化されされる傾向にあると分析する。「背景+テキスト+立ち絵キャラという、このインタフェースに何か、想像力を喚起するものがあるのかもしれない」(東氏)。 こうした中で、恋愛シミュレーションのユーザーは別のところにゲーム性を見いだしているのでは、と東氏。「インタラクション性よりも、中に描かれているものに対してゲーム性を感じている。また、作品の消化方法としてインター