ブックマーク / febri.jp (11)

  • メインスタッフが語る『ぼっち・ざ・ろっく!』のライブシーン制作舞台裏(後編) | Febri

    好評をもって迎えられたバンド青春物語『ぼっち・ざ・ろっく!』。そのライブシーン制作の舞台裏を聞くインタビュー後編では、シリーズ後半のライブシーンを中心に作ならではの苦労、そして手応とともに、編のユニークなテイストがどこから生まれてきたのか。アニメーションプロデューサーの梅原翔太とライブディレクターの川上雄介に聞いた。 ――第8話「ぼっち・ざ・ろっく」は、斎藤監督が自らコンテを担当したエピソードですね。結束バンドが初めてのライブに挑む回ですが、川上さんは技術的なサポートなどを担当したということでしょうか? 川上 そうですね。CGの方からキャプチャーしたデータが送られてきて、そこから各アニメーターがタイミング込みで作っていくんですが、その際のデータのやり取りを担当しています。あとは光源の設定だったり、美術の発注も必要になるので、そのあたりのチェックもやっていますね。とくにこの第8話は、ライ

    メインスタッフが語る『ぼっち・ざ・ろっく!』のライブシーン制作舞台裏(後編) | Febri
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    v2r 2023/03/15
  • 映画『雨を告げる漂流団地』石田祐康監督が作品に込めた思い② | Febri

    ――今回の『雨を告げる漂流団地(以下、漂流団地)』は、タイトル通り、老朽化した団地が舞台なのですが、監督自身も現在、団地に住んでいるそうですね。 石田 そうですね。じつは少し前から団地に対する憧れみたいなものがあったんです。僕の実家は昔ながらの平屋の日家屋で、子供の頃から団地のそびえ建っている感じとか、窓が並ぶ感じなどわくわくする感覚がありました。団地に住んでいる友達の家に遊びに行くと、自分が慣れ親しんでいるのとはまったく違う異空間が広がっていて、ウチと比べると、こっちは整っていてキレイだなあ、とか(笑)。 ――あはは。整然としている感じがあった。 石田 団地というと、画一化された建物がいっぱい建っている、みたいな――ある種、ネガティブなイメージも昔はあったと思うんですよ。たとえば、高畑勲監督の『平成狸合戦ぽんぽこ』の中で、多摩ニュータウンの開発が批判されていたりとか。ただ、僕らの世代に

    映画『雨を告げる漂流団地』石田祐康監督が作品に込めた思い② | Febri
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    v2r 2022/09/25
  • 映画『雨を告げる漂流団地』石田祐康監督が作品に込めた思い① | Febri

    大海原を突き進む団地と、そこでサバイバル生活を繰り広げることになった小学6年生の航祐(こうすけ)と夏芽(なつめ)たち……。石田祐康監督にとって、初めてのオリジナル長編作品となった映画『雨を告げる漂流団地』は、ユニークなビジュアルと主人公たちの瑞々しい喜怒哀楽に彩られた快作に仕上がった。インタビュー前編では、作にかける意気込み、そしてそこで得た手応えについて聞いた。 ――まずは映画が完成した今の、率直な心境をお聞かせください。 石田 正直なところ、ほぼ休みなしで作業をしていて、完成してからもまだ1週間ほどしか経っていないんです(笑)。なので、まだ冷静な状態じゃないですね。映像的な部分でいえば、ある程度手応えはありますし、自分も会社的にも技術は向上しているな、と思います。あと、これまで一緒にやって来たスタッフに加えて、新しい人たちにも参加していただけたので、全体の体制という部分でも、より広が

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    v2r 2022/09/25
  • 原作者・古川日出男が語る 劇場アニメーション『犬王』の魅力② | Febri

    人々を熱狂させた能楽師・犬王とその友人で琵琶法師の友魚(ともな)。ふたりのポップスターを通して、表現することの意味を描き出す、唯一無二の “能楽”ミュージカル・アニメーション『犬王』。原作小説を手がけた作家・古川日出男へのインタビュー後編では、足利義満と世阿弥の魅力、そして映画ならではの見どころについて聞いた。 ――犬王と友魚に加えてもうひとり気になったのが将軍・足利義満です。 古川 足利義満っていうのは日史においては、平清盛的な存在だと思うんですよ。それまでの日政治のやり方をちょっと変えちゃいたいと思っている。そして、海外を意識している。清盛の頃の中国は宋で、彼は宋と貿易をすることで自らの富と地盤を作っていました。義満もまた明と交流して、明の王から「お前は日の国王だ」と認められることによってトップになろうとしていた。海外を意識して初めて「え、ウチってこんな国?」と気づくことってあ

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    v2r 2022/06/13
  • 原作者・古川日出男が語る 劇場アニメーション『犬王』の魅力① | Febri

    人々を熱狂させた能楽師・犬王とその友人で琵琶法師の友魚(ともな)。ふたりのポップスターを通して、表現することの意味を描き出す、唯一無二の “能楽”ミュージカル・アニメーション『犬王』。作家・古川日出男は、いかにしてこの眩(まばゆ)い物語を生み出したのか。原作小説執筆までの経緯と、犬王と友魚というバディの関係性についてひも解く。 ――『平家物語』を訳したあと、どのようなきっかけで『平家物語 犬王の巻』を書き始めたのですか? 古川 以前、世阿弥(ぜあみ)の『風姿花伝(ふうしかでん)』を読んでいるとき、解説や注釈に「犬王」という名前が出てきたんですよ。ルビも「いぬおう」と振ってある。自分は日人で歴史も知っているはずなのに、こんな名前の人物は知らなかった。どういう舞台をやったかもまったくわからない。調べてみると、まず、世阿弥は父の観阿弥(かんあみ)が亡くなってから10年ぐらいの間の記録が何も残っ

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    v2r 2022/06/13
  • 歴史監修・佐多芳彦に聞く 劇場アニメーション『犬王』の舞台裏① | Febri

    室町時代に実在し、人々を熱狂させた能楽師・犬王をポップスターとして華やかに描いたミュージカル・アニメーション『犬王』。見るものを引きつける、その不思議な引力の正体は何なのか――。舞台となった室町時代の空気を再現するため、アニメーターたちと真剣勝負を繰り広げた歴史学者・佐多芳彦氏に、歴史監修の考え方や制作秘話をインタビューした。 ――歴史監修の話がきたときの気持ちはいかがでしたか? 佐多 犬王みたいな、歴史の影に隠れがちな芸能者は、僕らの世代の史学ではわりと人気のある研究分野でした。今で言うところの社会史の走りです。僕自身、犬王自体は知っていましたが、アニメーションとしていったい何をやろうとしているんだろう、という興味が最初にありました。 ――原作は読んでいたのでしょうか? 佐多 はい。2回ぐらい通読していました。買った理由はやはり『平家物語』と書いてあり魅力的だったから。それから、犬王って

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    v2r 2022/06/13
  • 岩浪美和③ 吉浦康裕監督の才能に驚いた『アイの歌声を聴かせて』 | Febri

    音響監督・岩浪美和に、自身のキャリアの中でとくに印象深い作品について聞くインタビュー連載。最終回は、2021年に公開された吉浦康裕監督の『アイの歌声を聴かせて』。ミュージカル映画として、セリフと歌をシームレスにつなぐことにこだわったと語る作では、吉浦監督の画作りに驚いたという。 ――最後は、昨年公開された劇場アニメ『アイの歌声を聴かせて(以下、アイ歌)』です。 岩浪 僕にとって初めてのミュージカル映画でした。邦画における歌の処理については長年思うところがあって、『アイ歌』でいろいろチャレンジできましたし、おそらくはうまくいっただろうという意味でも印象深い作品ですね。なによりも、吉浦康裕監督との出会いが大きいです。 ――吉浦さんとの映像制作は初めてですよね。 岩浪 それまでの作品は一観客として見ていたのですが、一緒に作業してみて「この人はすごいな」と。とにかく画作りがうまいんです。ひとつの

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    v2r 2022/06/05
  • 『ワンダーエッグ・プライオリティ』が 特別なアニメだった理由① | Febri

    作がTVシリーズ初監督作品となる若林は野島から脚を受け取った際、「女の子の青春群像劇的な部分をドキュメンタリックに作ってほしい」と伝えられたという。「キャラクターが勝手に動くことを求められていると理解しました。ロジックで固められたストーリーは、たしかに綺麗に説明できると思いますが、それだけでは面白くならないと思うんです。最初はキャラクターをわかりやすく描こうとするあまり、セリフや描写に力が入りすぎてしまったので、野島さんに相談したところ『もっと、何を考えているかわからないぐらいの距離感がいい』と教えていただきました。『その人が予定調和を壊すことで面白いドラマが生まれる』。僕自身も予定調和にはしたくないと思っていたので、粘り強く取り組んでいきました」 作の制作において最初に取り組んだのは、キャラクターづくりだった。野島が書いたシナリオはすでに存在する。しかし、そこにはまるで演出の力を試

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    v2r 2022/02/18
  • 最終回直前! Sonny Boyを解き明かす、夏目真悟監督各話コメンタリー① | Febri

    夏目 状況説明はあとまわしにして、まずはキャラ紹介に重点を置きました。どういう個性の子供たちがいて、どういう関係性なのか――とくに第1話に関しては、長良(ながら)と希(のぞみ)が出会う話ですね。最初は自分でもひと言でうまく説明できなかったのですが、第1話の制作がある程度進んだところで峯田さん(峯田和伸。銀杏BOYZ)に主題歌を発注して、それが「少年少女」というタイトルで上がってきたんです。そのタイトルを見て、「見事に説明してくれた!」と。まさに少年少女、長良と希の出会いが象徴的な青春ものですね。 今回の構成は、オープニングがありません。峯田さんもそれを踏まえたうえで楽曲を制作してくださいました。劇伴を使わなかったのは、普通はシーンごとの企みやキャラクターの個性を音楽で盛り上げていくものなのですが、今回は大げさにしたくなかったんです。現象だけを見せて、それが積み重なっていくと、わからない部分

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    v2r 2021/10/07
  • 最終回直前! Sonny Boyを解き明かす、夏目真悟監督各話コメンタリー② | Febri

    夏目 第6話までが第1部で、第7話からは第2部です。中学校を卒業して漂流者になった長良の就職編ですね(笑)。あの延々とブロックを運び続けるバベルの塔の環境は、社会における労働行為のテンプレートな表現として描いています。この回では、労働者として他の漂流者もたくさん出てきますが、彼らは身体の成長や老化は止まった状態です。ただ、意識がある限り、精神は状況に合わせて変容していくじゃないですか。単純に老いてもいくだろうし、知識を得て成長をするかもしれないし、絶望や諦念から退化するかもしれない。そういう年齢を重ねていくことでの精神の変化を、この世界に来たばかりの長良と、長年働き続けている二つ星の対比から描こうとしました。

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    v2r 2021/10/07
  • ひぐらしのなく頃に業 原作・竜騎士07インタビュー | Febri

    当初はリメイク作だと予想されていたが、いざフタを開けると完全新作であることが判明したTVアニメ『ひぐらしのなく頃に業(以下、ひぐらし業)』。SNSでの考察が盛んに行われるなか、全24話を走り抜けて、7月からは解答編となる『ひぐらしのなく頃に卒(以下、ひぐらし卒)』が放送されることが決まっている。『ひぐらし業』の放送終了のタイミングで、原作者である竜騎士07氏に話を聞いた。 ひぐらしのなく頃に『ひぐらしのなく頃に(以下、ひぐらし)』シリーズは、竜騎士07が代表を務める同人サークル「07th Expansion」が発表したサウンドノベルゲームを原作としたメディアミックス作品。昭和58年の寂れた村落・雛見沢村を舞台に、村の風習である「綿流し(わたながし)」の日に発生した怪死・失踪事件の謎に少年少女たちが挑んでいくホラーミステリーだ。魅力的なキャラクターたちが織りなす日常シーンと狂気に満ちた凶行と

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    v2r 2021/04/03
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