弾圧されない言論に価値はない 権力者は自分たちにとって不都合な言論を抑圧しようとします。これは独裁国家だけでなく民主国家にも言えることです。もっとも、民主国家では露骨に言論弾圧をするわけにはいかないので、税金の問題など、他の形で言論人に圧力をかけることになります。 これに対して、「日本では中国と違って言論の自由が守られているではないか。現に、自分は言論を抑圧されたことがない」などと主張している人たちがいます。しかし、それは、権力者にとって不都合な言論活動をしていない、つまり、体制迎合的であるがゆえに権力者から相手にされていない、というだけの話です。 権力者にとって、現実を揺り動かし、現実を変え得るような言論は脅威です。だからこそ、そのような言論は弾圧の対象になるのです。言い換えれば、言論弾圧の対象になる言論こそ本物の言論だということです。現状追従的な言論など、何の価値もありません。 ここで