リオデジャネイロ・オリンピック出場権を懸けた大一番でも、指揮官にブレはなかった。 リオ五輪アジア最終予選、イラクとの準決勝。手倉森誠監督はイランとの準々決勝で起用しなかったMF南野拓実(ザルツブルク/オーストリア)を先発させ、右足股関節痛から復帰したばかりのFW鈴木武蔵(アルビレックス新潟)、左ふくらはぎ痛で前日練習を回避したMF遠藤航(浦和レッズ)もスタメンに送り込んできた。 一方で、大島僚太(川崎フロンターレ)の出場が予想されたボランチには、イラン戦で120分プレーした原川力(川崎)をそのまま起用。中でも驚かされたのが、ディフェンスリーダーである岩波拓也(ヴィッセル神戸)をサブに回したことである。 指揮官が明かす。 「ラインコントロールでの牽制の仕方は(岩波に代わって先発した奈良)竜樹(川崎)が一番メリハリがある。(植田直通/鹿島アントラーズも含めた)3人で高め合っているところだから『