先月、ごく小規模な噴火が確認された神奈川県の箱根山の大涌谷で、噴き出た蒸気が冷やされ土砂と混ざって流れ出る小規模な火山泥流とみられる現象など、水蒸気噴火が発生したことを裏付ける映像が記録されていたことが分かりました。 このうち定点カメラの映像には、先月29日の午後0時半ごろ、水滴のようなものが付着し始めた様子が写っています。 水滴は雨粒のようにすぐに流れ落ちず粘着性があったことから、研究所は水蒸気噴火に伴う火山灰を含んだものであると分析しています。 気象庁は最初の噴火について「29日夜から30日にかけて発生したとみられる」と発表していますが、この映像は、それよりも半日ほど早く噴火が起きていた可能性を示しています。 さらに、同じ日の午後3時ごろ現地調査に訪れた研究員が撮影した映像には、噴き出た蒸気が地表付近で急激に冷やされ周りの土砂と混ざって流れ出る小規模な火山泥流とみられる現象も記録されて