大不況や成果主義の導入で、職場の人間関係が複雑化している現在、企業には「負け組社員」が増えている。実は、負け組社員は社内で後ろ指を指されるような特別な存在ではない。その多くは、職場におけるささいな言動が原因で、不幸にも会社員人生が暗転した人々である。我々も、いつ何時負け組に転落するかわからないのだ。企業の人事・労務に詳しいジャーナリストの吉田典史氏が、最近の「負け組社員事情」と、職場の“落とし穴”から身を守るための方法を語る。 優秀な副編集長が“閑職”に 追いやられた理由とは? 吉田典史(よしだ・のりふみ)/ジャーナリスト。1967年、岐阜県生まれ。通信社、放送局、出版社で総理大臣経験者から浮浪者まで、1200人ほどの取材をする。2005年よりフリー。現在は、主に人事・労務分野で取材・執筆・編集を続ける。『週刊ダイヤモンド』『人事マネジメント』などの雑誌をはじめ、『ダイヤモンド・オンライン