上方落語協会会長の桂三枝さん(65)が師匠、五代目桂文枝の名でもある大名跡「桂文枝」の六代目を、またおとうと弟子の桂きん枝さん(57)も師匠の前名「桂小文枝」の四代目を襲名することが31日、分かった。ともに師匠夫人の了解を得ており、所属する吉本興業と話し合い、平成22年以降に襲名披露を行うもよう。きょうだい弟子がほぼ同時期に師匠のふたつの名跡を継ぐのは極めて珍しい。 初代文枝は江戸末期から明治初年にかけ活躍し、近代上方落語の中興の祖とされる。はんなりした高座で知られる先代は、平成4年に五代目を襲名したが、17年に74歳で亡くなった。 三枝さんは早くから売れっ子になり、創作落語の「ゴルフ夜明け前」などで文化庁芸術祭大賞を二度受賞するなど活躍。上方落語協会会長として定席「天満天神繁昌亭」を成功させ、落語ブームに貢献した。きん枝さんも近年は腰を据えて古典落語に取り組んでおり、「悋気(りんき)の独