何より日本と大きく違うのは、米国には1世紀にわたるプロフェッショナルエンジニア(PE)制度があることだろう22)。米国では、たとえ理工系大学を卒業していても、それだけでは一人前のエンジニアとして認められず、高い知識と経験があることを証明する試験に合格しなければならない。原子力規制委員会における安全審査や規制の評価は、大学や研究機関・企業などで実験や計算での実績があり、かつ倫理感の高い上級クラスのPEが担っているのだ。彼らは、他者に依存することなく、安全審査に必要な核熱流動のコンピュータ・シミュレーションの入力データ作成から計算結果の評価まで、全て自身でこなせる実力を備えている。原子力関連技術の国際会議などに出席し、技術論文の発表を行うなど最新の技術情報のキャッチアップにも余念がない。一方、日本の規制官がこのような会議に出席するのは、規制をテーマとした会議を除いてほとんどない。 さらに米国で
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