この連載が始まってから今回で30回目を迎えるが、最初の連載の2008年ではカーエレクトロニクス分野に参入しているメーカーはそれほど多くなく、主だった企業はルネサステクノロジとNECエレクトロニクス(共に現在ルネサスエレクトロニクス)、東芝などの日本勢に加え、ドイツのInfineon Technologies、米国のFreescale SemiconductorやAnalog Devicesなどだった。今や、米国のLinear TechnologyやTexas Instruments、Intersil、欧州のNXP Semiconductors、STMicroelectronicsなども加わり、カーエレが世界的なブームになりつつある。今や、半導体の研究開発会社である、IMECもカーエレ分野に入ってきた。 カーエレに対する欧州グループの勢いは、機械を半導体に置き換えた結果の素晴らしさを理解する
電気自動車のエンジンであるモーターと並んで重要な部分となるのがバッテリであり、電気自動車のエネルギー源となる。現状のハイブリッドカー、トヨタ自動車のプリウスや本田技術工業(ホンダ)のインサイトにはリチウムイオン電池ではなく、その前世代のニッケル水素電池が使われている。リチウムイオンの安全性がまだ確認されていないためだ。しかし、エネルギー密度からいってリチウムイオン電池の方が大きい。次世代のハイブリッドや電気自動車には安全性を確保した上でこのリチウムイオン電池が大本命となっている。 ところが、携帯電話やノートパソコンで現在使用されているリチウムイオン電池はすぐへたばったり、急速充電すると発熱し電池寿命が短くなったりする。リチウムイオン電池の特に正極、負極を構成する電極にまだまだ改良の余地がある。最近、東芝が開発した、「SCiB」と呼ぶ新型のリチウムイオン電池は3,000回充放電を繰り返しても
電気自動車の普及の鍵を握る産業用二次電池に新製品が登場した。東芝が3月に量産を開始した新型リチウムイオン電池「SCiB」である。 SCiBは急速充電が可能で、わずか5分間で電池容量を90%以上にできる。さらに、急速充電と放電を3000回繰り返しても、電池容量の減少はわずか 10%未満。通常の充電であれば、1万回以上使える。東芝SCiB事業推進統括部の河津象司統括部長は、「通常のリチウムイオン電池は500回程度で性能が劣化し、急激に容量が小さくなる。SCiBの特長は、急速充電に加え充放電を繰り返しても長寿命なこと」と説明する。 表●東芝「SCiB」の長寿命性能 充放電を3000回繰り返しても電池の容量は使用開始時の90%を超える。一般的なリチウムイオン電池は数百回で容量が下がってしまう ターゲットは、電気自動車やハイブリッド車、電動バイク、非常用電源、風力発電用などの産業用。東芝は2015年
電気自動車は環境性能には優れていても、その分だけクルマ本来の性能や楽しさが相殺されている。そんなイメージをもつ人は少なくないのではないか。しかしそれは過去の話だ。加速性、巡航性、コーナリング、そして経済性まで、ドライバーにとっていいことずくめの未来自動車が走り出す。 電気自動車「i MiEV」(アイ・ミーブ) 軽自動車「i」のボディをほぼそのまま用い、電気モーターや制御用ユニット、バッテリーを効率的にパッケージするという手法で製作された新世代EV。主モーター:永久磁石同期型交流、最高出力47kW(64馬力)、最大トルク180Nm(18.4kgm)、電源:リチウムイオン電池モジュール、総電圧:330V、総電力量:16kW、車両重量:1080kg、航続距離:160km(10・15モード、エアコンまたはヒーター使用時は100km超)。乗車定員:4名。 i MiEVは環境性能、動力性能、快適性など
ECサイトを題材にソフトウェア開発の全工程を学ぶ新シリーズ「イチから全部作ってみよう」がスタート。シリーズ第7回は、要求仕様フェーズで作り上げる正しい要求仕様書に向けた第一歩となる「ヒアリング」について解説します。
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