上場企業において役員報酬に自社株を活用する事例が増えています。 ストックオプションは従来から普及していましたが、現在は信託型(株式給付信託)もしくは譲渡制限付株式の導入が急増しています。 今回は企業の株式報酬について簡単に考察します。 株式報酬とは 株式報酬とは中期経営計画の達成など目標達成度合いに応じて「自社株」を役員等に付与する制度です。 現在、この株式報酬が注目を浴び、企業の導入が進んでいるのはコーポレートガバナンス・コードの策定によるものです。 このコードでは、役員報酬は「中長期的な会社業績や潜在的リスクを反映させ、企業家精神の発揮に資するようなインセンティブ付けをすべき」との考えが示され、「中長期的な業績と連動する報酬の割合、現金報酬と自社株式報酬の割合」「経営幹部・取締役の報酬を決定するにあたっての方針と手続」を開示もしくは説明することが必要とされました。 また日本の株式市場で
![新型株式報酬の増加とストックオプションの「逆インセンティブ」問題 - 銀行員のための教科書](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/4720452550c3a9da2bf7ea64b51dc9715d78c0b1/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn-ak.f.st-hatena.com%2Fimages%2Ffotolife%2Fn%2Fnaoto0211%2F20170807%2F20170807204806.jpg)