組み込み開発へのテスト駆動開発の導入 - 千里霧中の続きです。 実機を伴うテストの問題点 では次に実機を伴うテスト環境についてですが、こちらはターゲットに似た実機環境を用意する方法と、テスト専用の機器上で動かす方法があると思います。 まず後者については、有力な候補ではないと思います。テスト用デバイスというのはパッケージソフトウェア以上に高額な価格設定がされているのが一般的な上、ターゲットと大分違う条件でテストをせざるを得ないためです。おそらくこのような環境を活用できるのは、よほど恵まれた環境か、特定製品に専業化した環境ぐらいに限られると思います。 一方前者に関しては、組み込み開発では最も一般的に行われている手段ではないかと思われます。例えば試作段階のターゲットの基盤を最低限のプロセッサが動作できるように一時的に改造して、Tera Termといった端末でファームウェアと通信したり、メモリダン