中国が陥る罠 21世紀に入り急成長を遂げてきた中国の国力の陰りが鮮明になってきた。このことは日本を始め国際社会にとってどのような影響を与えるのだろうか。 前編『「台湾侵攻」がいよいよ現実味を帯びてきた…!「中国経済崩壊」を招いた習近平「暴走へのカウントダウン」』で紹介したとおり、米国の問題意識は、台湾有事である。 8月20日付米ウオール・ストリート・ジャーナルは「経済危機に陥った中国が台湾を侵攻する可能性が高い」と報じた。 「『米国を抜き世界最大の経済大国になる』という野望が実現できなくなった習氏は、自らの支持を維持するために海外でより積極的な行動に出ることが不可欠になっている」というのである。 米国では「中国の経済危機が対外的な危機を引き起こす」との警戒感がにわかに高まっているが、2年前に「『浮上する中国』よりも『頂点を極めやがて衰退期を迎える中国』の方が国際社会との間で大きな対立を引き